命を授かる確率

さくらくらさんの「授かりもの。」を読んであれこれ思っていた。
さらにマココットさんの「【産まない理由】と【産めない理由】」を読んで
なんとか私も言葉にしてみようと思った。
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わが家には子どもがいない。
1988年3月に結婚して18年目に入ったけど、
自分たちがこんな生活をしてるとは結婚当初の私は思いもしなかった。

私自身、6人兄妹の末っ子で、兄、姉たちもそれぞれ子沢山だ。
結婚して子どもが生まれて...それはとっても自然で当たり前の事だと思っていた。
自分なりの漠然とした望みでは3人の子どもを持ちたいと思っていた。




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妊娠はした。何度もした。(6回だよな)
でも流産しちゃったんだよな。

一番最初は1989年のお正月。
昭和から平成に変わる時は病院のベッドの上だった。
6週だか7週だかで流産してしまった。

一番長くもったのは1995年12月半ば。
11月半ばから入院して来週退院だと言われて安心した時に、
胎内で小さな子どもが動かなくなってしまった。
妊娠10週3日だったと思う。
子どもの形がわかったのは、この時だけだった。

他の時はどれも月経予定日あたりに出血して、
「今月もまたダメだったか」と思うと流産...って感じだった。

不妊治療もした。
その手の治療って果てしないものがあるんだよ。
どうにも途中で降りられなくなるような....
次々と先端治療を試されることにもなる。
夫婦でしっかり考えていないと期待と負担は増大していく。

うちは「子どもは神様からの授かりもの」と思っていたので、
私たちの中で「そこから先は神の領域だろう」という一線は超えないことにした。

最後の妊娠は1997年6月。ちょうど今頃だった。
そこで気力が途切れてしまったんだよな。

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毎月、月経がきて、排卵予定日がきて、妊娠の可能性があればうんと気を付けて、
また月経が来れば落胆して、妊娠しても流産して心身共に疲弊して...
そんなことがあっても「次はがんばるぞっ!」って思っていたんだけど、なんだか
すっかり気力が萎えてしまったんだよ。

私は子どもが好きだから、自分の子どもは欲しかった。
夫婦ふたりがいて、その間にごく自然に子どもがいて...そんな家庭を望んでたし。
だけど、その時点では、ちょっと「お休み」したくなったんだ。

その「お休み」はいつのまにか今に至ってしまったけど。

夫婦であれこれ話もしたよ。
たぶん、私たちの間では「これでいいんだ」ということにはなっている。

誰かがちいさい赤ん坊を抱いているのを見て「なんでうちにはちいさい子が
いないのか...」と涙が溢れてしまう時もあったけど、今はもう乗り越えた。

この胎に子を宿し、この乳をふくませたかった。
それはもうかなわない事。あきらめて、乗り越えたはずの事。

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子どもがいないことで、あれこれ言われるのはほんとに疲れた。
なにげない挨拶程度のことだろうと思っても、その時の自分の状況によっては
深く深く傷ついた時もあった。笑いながら応えて後で泣いてたり。

私の母とのやりとりが、一番キツかったかもしれない。
母自身、身体もそれほど丈夫じゃなく、4回の流産をしても6人の子を産んでいる。
妊娠中も悪阻はひどいし、寝込んでしまった妊婦生活も多かったようだ。
私自身を妊娠中も、かなりヒドイ状態で、例のサリドマイドの薬を常用していた。
(運良く、私には何の障害も出なかったが)

母とは、ほんとによく喧嘩をした。
入院、流産をして帰宅した夜に電話がかかってきて、泣きながら喧嘩した。
どんなに自分の気持ちを語っても、母にはわかってもらえなかった。
「子どもを産むためには、最大限の努力をするべきだ」というのが母の考えだった。
勿論、私だって、がんばったよ。だけど実の母でも踏み込んで欲しくない部分だった。

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6月15日、今日は母の誕生日。
生きていれば85歳になっていた。
母の強い望みだった「私が子どもをもつこと」はかなわなかった。

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なんだか重たい話になっちゃったな。
最後まで読んでくれた人に「ありがとう」

でも、今の私はしあわせです。
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by miepon61 | 2005-06-15 23:43 | ・自分語リ | Comments(14)
Commented by ma_cocotte at 2005-06-19 23:46
泣いちゃったよ,mieponさん。
そうなんだよね,神さまに不可能はないって学校で習ったから信じていたいよね。変なことしなくても「み旨のまま」にって習ったもんね。私も子供の頃にそう習ったことが染み付いちゃって,それを覆すことさえ怖いような気持になるもの。でもやっぱり「み旨のまま」なんだろうなあ,人生って。」と思うことは妊娠に限らず日々の生活で一杯あるとこの頃感じるようになりました。
Commented by sakura_kura at 2005-06-20 00:09
みえぽんさん、私の幼稚すぎるエントリをもって、
いろいろ心の中のことをひっぱってしまいましたね。。。
何といってよいか。。今、目の前でみえぽんさんから
話を聞いたような感覚になって胸がいっぱいなんです。
うまくコメントできてないと思うけど、ごめんなさいね。

世の中には子を授かりながら、虐待をして小さな命を絶えさせる
ような人もいるのに、とつくづく思ってしまう。いっしょにしては
いけないんだってわかっているけど、どうしても。。
これからどうなるか、まったくわからないし、検討もつかないけど、
親の離婚を通して、やっぱり基本は夫婦が仲良しってことだな、
って思うので、今はそうゆう夫婦としての私たちの生活を大切に
生きたいなぁ。。って思っています。

って、やっぱりうまくコメできてないな!!!!
うーむうーむ、言葉が貧相すぎるぞわしいい
Commented by nekolovein at 2005-06-20 16:01
なんと言ったら良いのかわからないですが
私の場合×1なので、子供以前にそういった問題を一緒に
越えていけるパートナーが居る事が凄く羨ましく感じます。
子供がいてもいなくても、結婚したら最終的には二人になるので
何よりパートナーがいらっしゃって毎日が平和だという事が
ミエポンさんも自覚もされている様にとても素敵で幸わせだと思います。
いればいたに越した事はもちろん無いですし、ミエポンさんの
様に何度も何度も大変な経験をする必要も無いのかもしれませんが
それも神の与えた試練、というものなのかもしれないですね。

コメントがなんだかズレている気が。。。スイマセン。。
Commented by miyu_meyou at 2005-06-20 16:40
人それぞれの想いがあるけれど…(うまく言えなくてごめんね)
私も子供が欲しいと思い続けながらもできません。
不妊治療も考えたけれど、相方が消極的で望みは叶わず
今に至ります。よきパートナーと共に同じ時間を過ごせる
今を大切にして下さいね。
Commented by neco_no_koolon at 2005-06-20 17:43
私は双子の男の子と女の子を育てるのが夢でした。
名前まで考えてたりして。あぁ、バカなコメントですみません。
でもまあ、いまのところいっしょに生きていける相方がいて、
猫息子と猫娘もいて、幸せかなと思ってます。
自分の遺伝子が後世に受け継がれていかないっていうのは、
さみしいですけどね。
あっ、でも私の遺伝子が入ってる子どもじゃロクなもんじゃないか。(爆!
Commented by hiroko_wada at 2005-06-22 17:10
あー・・・ mieponさんちもかー・・・。
私もやはり自分の母親との確執が一番へこみました^^;
不妊治療は、例え親といえど、やってないもんには分からんもんですよね。
うちも言いたい放題言ってくれて、ケンカしたまま逝ってしましました。

辛かったことは、忘れましょうぜ。
取り返しはつかんのだから、いつまでも囚われて、今をムダに費やすことほどもったいないことは無い。
残された選択肢を、いかに楽しんで暮らしていくか、仲間は結構居ることだし♪

ツライ不妊治療のオマケで、私のように癌を発症することだってあるんです。
ホラホラ、笑って笑って。
ナチュラルキラー細胞を増殖させよう^^

Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:36
△まここっとさん
泣かせるつもりじゃなかったんだが....(^^;;ありがと。
一度語ってみたかった事だったんです。機会を与えてくれて感謝。
Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:37
△さくらくらさん
自分の言葉で語る機会を与えてくれてありがと。
重たい話だから、似合わないんだよなぁ〜〜とか思っていたんですが(笑)
旦那もアップした翌日に読んで「重たい話書いたね」って言ってた。
Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:40
△Nyaaさん
抱えていることで手一杯になってしまいそうな時は言葉にすることで
ちょっとは楽になれたりする私がいます。
たぶん目の前で語ってしまうと、涙ぐんだりして相手を困惑させて
しまうんじゃないかな?
なんか、ちゃんとしたこたえになってないが、コメント嬉しかったの。
Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:43
△miyu_meyouさん
夫婦の間でもなかなか話し合うのもムズカシイ問題ですよね。
うちの場合、たぶん夫ではなく私に問題があるようで....
もしかしたら生物学的に相性が悪いのかも?って医者に言われたり(笑)
それでも夫に負担をかけて、夫からダメ出しをされたこともありあます。
ほんと微妙な問題ですよね。
Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:45
△くろさん
私も自分と旦那の遺伝子を遺せないっていうんは、ちょっと残念だった。
私なんて女の子の名前予約してあったもん(笑)
うちは兄姉が子沢山なので、私とすぐ上の姉は途中で名前を予約した。
姉は「圭」、私は「愛」だった。姉は二人目の男の子に命名したが。
Commented by miepon61 at 2005-06-22 20:46
△hirokoさん
そうなのよ、仲間は沢山いるのよね。
友だちで医療関係に勤めているコが、私たちの世代から急に不妊が増える
って言ってたことがありました。種として弱っているのでしょうか?
Commented at 2005-07-10 21:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miepon61 at 2005-07-10 23:20
△鍵さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
ひとそれぞれ、いろいろな理由や背景がありますよね。
そういう全てのことにどうやって折り合いをつけるかがムズカシイ。
関係ナイもなにもありませんよ。またぜひお立ち寄りください(^^)
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