巣立ちの頃

こんなことあった。
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1年ほど前になるかな。ちょうど今くらいの時季だったと思う。
仕事の帰りに上野界隈を歩いていた時。
ふと鳴き声に見上げると、ビルの壁に雀の子。
レンガ調のタイルの壁は筋が深くて、そこにしがみついていた。
まだ巣立ちするには、ちょっと早い感じ。

子どもの頃、団地に住んでいたんだけど、屋上のダストシュートの排気口に
雀が巣を作っていて、巣立ちの頃の子雀が、ダストシュートの下のゴミ受けに
落っこちていた。
中から子雀の声が聞こえると、助け出して、飛べるコは、放してやり、
飛べないコは、自宅の窓辺に鳥カゴを置き、数日間親たちが餌を運んで
巣立ちを迎えるまで面倒を見たりしていた。
何羽そうやって、巣立ちを助けた子雀がいたかなぁ。。。
親雀がやって来なくて、死んじゃったコもいたけど。

子どもの頃のそんな経験があったんで、子雀の声には反応してしまう私です。

んで、前述の子雀は、やっぱりそんな感じでまだ上手に飛べないやつだった。

ビルは4階建くらいだったと思う。壁にしがみついて、ちょっと飛んでは数十
cm上にしがみついたり、落ちてきたり、その繰り返しだった。

親雀がいてくれれば、巣に連れ帰るべく、鳴き交わしながら、励まし、導き
するんだけど....
もう夕暮れが迫っている時間で、辺りを見回しても親雀が近くにいる気配は
なかった。

もし、私がそのコをつかまえたところで、遠く離れた自宅で巣立ちを迎える
まで面倒をみることが出来るわけじゃない。

だから、私はそれ以上見ている事が出来なくて、そのコに背を向けて立ち去る
ことしか出来なかった。
なんだか、すごく切なかった。

あのコは、あの後どうなったんだろう....



しばらくその路地に足を向ける事ができなかった。
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by miepon61 | 2004-05-26 01:20 | ・生キモノタチ | Comments(1)
Commented by yueruna1005 at 2004-05-28 08:43
お邪魔いたします、コメントありがとうございました♪
黒猫マスターでいらっしゃったのですね!
私も小さい頃、親戚の家の雨樋にハマっていた子雀を
育てようとしたことがありました。子供だったので
なんとかしてあげられる、と思っていました。
わんわん泣ける子供の時よりも、黙って背を向けるしかない
大人になってからの方が、切ない事が多い、です。
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